2014/04/28

SATIN DOLL サテン ドール を演ってみた。

 1953年のデューク エリントン & ビリー ストレイホーンによる作品。
 題名は「サテン人形」ということなんですが、ビリーが作ったときと歌詞が付いた数年後では、タイトルに持たせた意味が違っているようです(様々な説があるようで、詳細は別サイトを参照ください)。

 ビリー ストレイホーンという人は、エリントン楽団を陰で支える特異な位置にあった人のようで、豊かな才能を買われてエリントンと協働して楽団の作編曲・音楽監督その他いろいろを担っていたということです。
 エリントンの影武者的な役割であったため、後年になって評価され歴史に名を残しています。

 一度じっくりとエリントン&ストレーホーンの作品群を聴いてみようと思います。








 さて、この曲を演ってみて思ったことは_


 シンプルな構成とメロディーなので、最初は物足りない印象でしたが、色々な人の演奏を聴いたり、演リ続けたりしているうちにどんどん良さに引き込まれていく、といった感想です。

 このことは、他のスタンダード曲にも言えることです。
 長い間、演り続けられてきている曲はジワッと魅力が染みだしてきます。


 AABA形式でオリジナルキーはC。
 一般的にはE♭(in B♭でD)で演奏されることが多いということでしょうか、<RealBook>ではそうなってます。


 そのAセクションは「リフ」で構成され、Ⅱ-Ⅴの繰り返しなので解決先の進行でいうと
 「D →E →A →A♭ →D →E-7 →E →D」
 Dが♯2個、Eは♯4個、Aは♯3個と、近い調での転調なのでスムーズなコード進行を感じとることができると思います。

 Bセクションは「スケールの上下」で構成され、最初4小節はG、次の4小節はA(+D)。
 Gから1音上がったAという進行なので、Bメロに倣って同じメロディーを1音上げて演るというパターンもカッコいいですね。



 シンプルなだけに色々なアドリブを楽しめるということだと思います。





 さて、それではお気に入りの演奏を3つほどどうぞ。

Duke Ellington & His Orchestra - Satin Doll


植松孝夫5 - Satin Doll


Clark Terry Quartet - Satin Doll (Live at Copenhagen)





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