2014/12/14

MAL/2 マル2 / Mal Waldron マル ウォルドロン

MAL/2
1. Potpourri     :1957.4.19
2. J.M.'s Dream Doll     :1957.4.19
3. Don't Explain     :1957.4.19
4. Blue Calypso     :1957.4.19
5. Falling In Love With Love     :1957.4.19
6. The Way You Look Tonight     :1957.5.17
7. From This Moment On     :1957.5.17
8. One By One     :1957.5.17
1-5 Bill Hardman (tp) , Jackie McLean (as) , John Coltrane (ts) , Mal Waldron (p) , Julian Euell (b) , Art Taylor (ds)
6-8 Idrees Sulieman (tp) , John Coltrane (ts) , Sahib Shihab (bs,as) , Mal Waldron (p) , Julian Euell (b) , Ed Thigpen (ds)
Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, NJ



 1-5でのジャッキーマクリーンとコルトレーンの共演はこのアルバム以外ではないという、そういう意味では貴重盤。しっかり写真も残っていました。



 コルトレーンもいいけどジャッキーの音にも痺れた。

 「恋に恋して」。

 アルトサックスならではの上ずった音。
 アルトの魅力に伸されました。
 バトンタッチしたコルトレーンもジャッキーのノリに引っ張られるように魅力的なフレーズを作り出していきます。


 それでは、少し寄り道して動く若かりし頃のジャッキーをどうぞ。



 さあそして「今宵の君は」。
 アルトのサヒブさんは、今回のすぐ後にレコーディングされた<Coltrane>でバリサク吹いてた人ですよね。この曲では素晴らしく歌うアルトを披露しています。アイドリーズさんのトランペットの後に登場するコルトレーンは、独特のフレーズでダブルテンポを交えながらの素晴らしいアドリブで対抗しています。

 「恋に恋して」も「今宵の君は」も好みの歌ものスタンダードナンバー。この辺りの180PBMぐらいのミドルテンポで、A-A-B-A形式で、Ⅱ−Ⅴ多用のポップなやつを気持ちよく吹き続けられるようになりたい。



 全体的には重い印象のアルバムですが、丁寧な3管アレンジとそれぞれのアドリブが聴きどころ。
 ちなみに2,3,8は重くて暗くて耐えられなくて、いつもスキップしておりますが。