2014/03/12

THE OTHER SIDE OF BENNY GOLSON ジ アザー サイド オブ ベニー ゴルソン / Benny Golson ベニー ゴルソン


1. Strut Time     1958.11.12
2. Jubilation     1958.11.12
3. Symptoms     1958.11.12
4. Are You Real     1958.11.12
4. Cry A Blue Tear     1958.11.12
5. This Night     1958.11.12
Curtis Fuller (tb) , Benny Golson (ts) , Barry Harris (p) , Jymie Merritt (b) , Philly Joe Jones (ds)

 トロンボーンとテナーサックスの2管クインテットという構成で奏でるこのアルバムは、全体として暖かい音色が前面に出て、とてもふんわりとした柔らかい雰囲気を出しています。
 これは、ベニーゴルソンのテナーの吹き方にも関係があるように思います。
 特にテーマ部分はトロンボーンに合わせてハーモニー重視で吹いているように聴こえます。

 ベニーゴルソンと言えば作曲家・編曲家としての面がクローズアップされがちですが、テナーサックスプレイヤーとしても個性が光るいぶし銀の演奏を聞かせます。
 アドリブをよく聞くと結構ハードブローしてるんですよね、何となくソフトな演法というイメージがあるのですがそんなことはないようです。

 そして、もう一方のフロントであるカーティスフラーは、ハードバップ界2大トロンボニストの一方を担う存在。
 ハーモニー重視のセッションには欠かせないトロンボーンという楽器を2管の一方に据えたことで、このアルバムの方向性が分かるような気がします。



 ベニーゴルソンは、このアルバム制作の約1ヶ月前にジャズメッセンジャーズに参加して<MORNIN>に3曲提供、その後1年ほど在籍しツアーを中心に活動しました。
 このアルバムは、ジャズメッセンジャーズ在籍直後に作られたもので、<リバーサイド>との契約によるもの。この数日後にまた別のレーベルとの契約でアルバム<Benny Golson And The Philadelphians>が作られることとなります。

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