1. With A Song In My Heart :1957.9.1
2. Speak Low :1957.9.1
3. Come Rain Or Come Shine :1957.9.1
4. Sonny's Crib :1957.9.1
5. News For Lulu :1957.9.1
Donald Byrd (tp) , Curtis Fuller (tb) , John Coltrane (ts) , Sonny Clark (p) , Paul Chambers (b) , Art Taylor (ds)
Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, NJ
今回は、コルトレーンゲストの2作です。
まずはドナルドバードのトランペットで幕を開けるソニークラークのリーダー作。
2部構成で前半はスタンダード、後半はオリジナル2曲。
1曲目は、1929年リチャード ロジャーズ&ローレンツ ハートの作品「わが心に歌えば」。アップテンポアレンジのスタンダードってカッコイイですよね。そして、クルト ワイル作「そっと話して」、ハロルド アーレン作「降っても晴れても」。
どの曲も本当に綺麗なメロディーです。これぞスタンダード的な曲達で、コルトレーンも切れ味のいいアドリブを聴かせます。
後半2曲はゴリゴリのオリジナルハードバップ。ちょっとジャパニーズ懐メロっぽいテーマにも聞こえます。コルトレーンもゴリゴリです。
ところで_
コルトレーンのアドリブは、この頃はもうはっきりとした方向性と自信を持った明確な音で突っ走っています。
コルトレーンのテナーは、アルトの音域を多用することによる緊迫感がひとつの魅力です。2オクターブ半の音域のほとんど上1オクターブ半で勝負しています。このスタイルは面白く、下1オクターブをアクセントに使用するという、テナーのアルト化。
ALL MORNIN' LONG
1. All Mornin Long :1957.11.15
2. They Can't Take The Away From Me :1957.11.15
3. Our Delight :1957.11.15
Donald Byrd (tp) , John Coltrane (ts) , Red Garland (p) , George Joyner (b) , Art Taylor (ds)
Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, NJ
お次のコルトレーン参加作品は、レッドガーランド親分のリーダー作「明け方までずっと」。
この1957年11月15日には、アルバムの曲を含めて10曲を同日に録音しています。
多分、明け方までセッションが続いたんでしょうね。
さて、まずはブルースでスタート。コルトレーンがトップバッターで吹きまくります。引き続きドナルドバード、そこからガーランドのピアノソロが結構な長さで引っ張り、ベースソロも合わせて結局20分の超ロングタイムプレイです。
そして、ガーシュイン作のスタンダード「誰も奪えぬこの想い」。続くはタッドダメロン作「面白いこと」。
2曲ともコルトレーンがトップバッターです。持ってるフレーズをつなぎ合わせながら力を抜いたアドリブで楽しんでいます。
レッドガーランド版マラソンセッションと言われた3枚分10曲の中の3曲ですが、先に紹介したアルバムとは雰囲気が違い、プレスティッジらしいリラックスしたレコーディングだったのではないでしょうか。
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