SONNY ROLLINS VOL. 2
1. Why Don't I :1957.4.14
2. Wail March :1957.4.14
3. Misterioso :1957.4.14
4. Reflections :1957.4.14
5. You Stepped Out Of A Dream :1957.4.14
6. Poor Butterfly :1957.4.14
J.J. Johnson (tb 1-3,5,6) , Sonny Rollins (ts) , Horace Silver (p 1-3,5,6) , Thelonious Monk (p 3,4) , Paul Chambers (b) , Art Blakey (ds)
Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, NJ
ジャケットかっこいいですね、さすがブルーノート。
写真・色味・文字・バランス、全てがハマってます。
さて、中身の方は_
まず第一幕。
ソニーロリンズお得意の変形リピートテーマでオープニング。今回改めて発見したのは、フロント2管からピアノへと進むインプロヴィゼーションの後ろを支えるアートブレーキーのドラムの多彩さ。程よい煌びやかさで、ついドラミングに聴き入ってしまうほどです。
そして、2曲目のテーマは「マーチ」。この曲もアートブレイキーが目立ってるけど、こっちはちょっと喧しい印象。ジャズメッセンジャーズのアルバムに入っていてもおかしくないと思うような、そんなアレンジになってます。
ということで、第一幕はソニーロリンズのテクとアートブレイキーのバッキングが印象に残る舞台でした。
続きまして、第二幕のモンクとのカップリング曲2曲。
ゆったりとしたブルースでの幕開け。隙間だらけのモンクに音を散りばめるロリンズ。そして、パーソネルを見てビックリのツインピアノ? っていうか、出だしから1回目のピアノソロまではモンクで、それ以降はホレスシルバーという珍しいバトンタッチ方式です。確実にそうしようという打ち合わせがあっての流れでしょうから、とても珍しいことだと思います。なんでだろう?
そしてこの幕2曲目。
最高に良いですね。モンクの惚けたピアノとテクニック抜群のソニーロリンズのサックスが絶妙なバランスでチョー心地イイ。1952年のモンクトリオの演奏と比べるとややテンポを落としたしっとりバージョンになってます。綺麗なメロディだなぁと思ってたら、やはりリアルブックにも掲載されてました。いつか演ってみたい。
最終幕はスタンダードコーナーです。
「夢出人」は、1940年代のミュージカル「ジーグフェルドのショーガール」挿入歌。
「悲しき蝶々」は、かの有名なプッチーニのオペラ「蝶々夫人」挿入歌。
スタンダードを聴くたびに、想像力を掻き立てられます。その上で、メロディーの美しさに酔いましょう。
ということで、色々と調べながら聴き進めると、1枚のアルバムからその周りにある沢山の事柄に触れることができます。更に掘り進めると、驚くような発見に出会えるかもしれません。
音を聴いて没頭するも良し、曲周辺を散歩するも良し。
手がかりを探しながら、どんどん深みにはまるのもまた良し、ということで。
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