2014/01/16

TRANEING IN トレイニング イン / John Coltrane with The Red Garland Trio ジョン コルトレーン ウィズ ザ レッド ガーランド トリオ

 今回は、名言から。


 物事の基礎を学ぶうえで、他人の真似をすることは、むしろ好ましいことである。
 問題は単なる真似なのか、真似を通じて自分のスタイルを作っていくかである。
 単なる物真似は、進歩の放棄でしかない。
 - ナポレオン・ボナパルト


TRANEING IN
1. Traneing In     :1957.8.23
2. Slow Dance     :1957.8.23
3. Bass Blues     :1957.8.23
4. You Leave Me Breathless     :1957.8.23
5. Soft Lights And Sweet Music     :1957.8.23
John Coltrane (ts) , Red Garland (p) , Paul Chambers (b) , Art Taylor (ds)

 コルトレーン名義で発売された2枚目のアルバムは、ブルース2曲とバラード2曲(うちスタンダード1曲)、スタンダードをアップテンポアレンジした1曲。これらの素材をコルトレーンは独特のフレーズで演リ倒します。
 しかも、実力者を従えてのワンホーンカルテットなので、サックス吹きにはたまらない1枚です。

 愛すべき1955~56時代(Trane's Works 55,56参照)を終えて、独自の世界を築き上げるために、相当量のセッションに参加した時期のアルバムです。1957年はコルトレーンにとって最も重要な年だったのではないでしょうか。
 ちなみに、1957年はマイルスがギルエヴァンスとの仕事やヨーロッパでの仕事に多忙だった、という隙をついてコルトレーンは単独行動で自分名義のアルバムを出すなど経験を積んだ_という年だったと思われます。





 ところで_

 書き進めているうちにふと気が付きましたが、このアルバムジャケット、重要な情報が載ってるじゃないですか!ビックリ。



 好きなサキソフォニストの音を理想としてそれを真似る、あるいはその音をイメージして演奏するということは、楽器上達のひとつの方法だといいます。
 とは言え、音色を決めるのは、サックスやマウスピースやリードの種類から始まり、アンブシュア・唇の形・体格まで、様々な要因が積み重なってできるそうですので、イメージ通りにはいかないでしょうが、理想を追求したい人にとって憧れのプレイヤーの写真や動画は重要な手掛かりになりますよね。


 重要な情報とは、マウスピース部分の写真。

 この写真で見ると、

①リードとマウスピースの先端同士がほぼ揃っているように見える
②リガチャーは可能な限り前にセットしているのではないか


 「サブトーンがあまりないプリッとした音」というのがコルトレーンの音のイメージだと思っています。このセッティングで少し近い音が出るのでしょうか。

 当然、早速試してみようっと。

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