SAXOPHONE COLOSSUS
1. St. Thomas :1956.6.22
2. You Don't Know What Love Is :1956.6.22
3. Strode Rode :1956.6.22
4. Moritat (Mack The Knife) :1956.6.22
5. Blue Seven :1956.6.22
Sonny Rollins (ts) , Tommy Flanagan (p) , Doug Watkins (b) , Max Roach (drums)
日頃、色々なジャズミュージシャンが演ってるスタンダードをYouTubeから漁ります。
曲にもよりますが、20曲ぐらい集まる場合があります。
そして、「サックスで演るスタンダード」のプレイリストを作るのですが、集めた曲たちを全てプレイリストに登録すると、連続再生したときに1時間半ぐらい同じ曲を聴くことになるので、こんどは逆に登録曲をどんどん削っていきます。
完全に好みの問題なんでしょうが、ソニー ロリンズが演っているのはほぼ残るんですよね。
どうしても削るに至りません。
「サックスで演るスタンダード」からソニー ロリンズものを削ったら、サックスの神様に怒られるという心理が働くのか。いや、そうではなくてハードバップサックスの音やテクニックがぎっしり詰まっているプレイだからだと思うんです。
このサキコロもそう。
ハードバップがぎっしり詰まってます。
フロントできらびやかなソロを展開するソニーロリンズと、安定感抜群で絶妙なバッキングのトミーフラナガントリオ。サックスの後のピアノソロが曲を落ち着かせること、真夏のかき氷的な存在感です。
カリプソ調あり、スタンダードあり、ポップ調あり、ブルースありのバラエティ豊かな内容で、お勧めジャズアルバム筆頭にいつも推薦されています。そういう意味でとっつきやすいし純粋に楽しめるアルバムですが、サックス吹きは静かなところで耳を澄ましてソニーロリンズに没頭したいところです。
2014/05/28
2014/05/14
TENOR CONCLAVE テナー コンクレイヴ / John Coltrane , Al Cohn , Zoot Sims , Hank Mobley ジョン コルトレーン , アル コーン , ズート シムズ , ハンク モブレイ
TENOR CONCLAVE
1. Tenor Conclave :1956.9.7
2. Just You, Just Me :1956.9.7
3. Bob's Boys :1956.9.7
4. How Deep Is The Ocean :1956.9.7
John Coltrane , Al Cohn , Zoot Sims , Hank Mobley (ts) , Red Garland (p) , Paul Chambers (b) , Art Taylor (ds)
1957年発売のプレスティッジお得意リーダーなしセッション。
コルトレーン人気に便乗して1962年リイシューした時には、下のようなアルバムジャケットに変更されたようです。
こんなものもあったのでご紹介。
当時の人気順なのでしょうか。
テナー吹きにとってはすごく参考になるアルバムです。
4人の演奏が一回に聴けるわけですからね。
その中でもやはりコルトレーンの個性が光ります。
変な光だけど光ってます。
1曲目が2回流れても、コルトレーンのソロまで同じ曲だって気が付かない時ありましたからね。
聴いたり吹いたりしながら、それぞれのフレーズを参考にする_というのがこのアルバムの活用方法。
こんなのもあったけど、んー どうでしょう。
1. Tenor Conclave :1956.9.7
2. Just You, Just Me :1956.9.7
3. Bob's Boys :1956.9.7
4. How Deep Is The Ocean :1956.9.7
John Coltrane , Al Cohn , Zoot Sims , Hank Mobley (ts) , Red Garland (p) , Paul Chambers (b) , Art Taylor (ds)
1957年発売のプレスティッジお得意リーダーなしセッション。
コルトレーン人気に便乗して1962年リイシューした時には、下のようなアルバムジャケットに変更されたようです。
こんなものもあったのでご紹介。
当時の人気順なのでしょうか。
テナー吹きにとってはすごく参考になるアルバムです。
4人の演奏が一回に聴けるわけですからね。
その中でもやはりコルトレーンの個性が光ります。
変な光だけど光ってます。
1曲目が2回流れても、コルトレーンのソロまで同じ曲だって気が付かない時ありましたからね。
聴いたり吹いたりしながら、それぞれのフレーズを参考にする_というのがこのアルバムの活用方法。
こんなのもあったけど、んー どうでしょう。
2014/05/09
I'LL REMEMBER APRIL 四月の思い出 を演ってみた。
なんと!1942年のコメディー映画<Ride 'em Cowboy(邦題 凸凹カウボーイ)>の挿入歌。
これは意外なパターンですね。
YouTubeで検索すると、たくさんのミュージシャンの演奏を聴くことができますが、これまで紹介してきたスタンダードの中でも取り分け管楽器の演奏が多いように感じます。
哀愁を帯びたエキゾチックなメロディが人気なのでしょうか。そういえば、冒頭をラテン的なドラムで入るアレンジも多いですね。
そして今回のお気に入りはこれ。フレディ― ハバード クインテットにディジー ガレスピーとウディ ショウがゲスト出演してるもの。ディジーはいまいちだけどフレディ―とウディは聴かせるし、若きケニー ギャレットが魅力的なソロを披露しています。
Freddie Hubbard 5tet - I'll Remember April [1985]
はい、それではコード進行の流れを見てみましょうか。
最初4小節はA△、転調して次4小節がA-。
それぞれ7thが付いたり6thだったりしてますが、この微妙な動きを「クリシェ」と言うそうです。
同じコードが長く続く場合に変化をつけるということなのでしょうかね。
9・10小節目がA-のⅡ-Ⅴ、11~16小節はA△のⅢ-Ⅵ-Ⅱ-Ⅴ-Ⅰという進行ですね。
(Ⅳ-Ⅶ-)Ⅲ-Ⅵ-Ⅱ-Ⅴ-Ⅰという進行は、ご存知のド定番ですね。
その後、C△に転調してA△へ進み(ここの後半部分もⅦ-Ⅲ-Ⅵ-Ⅱ-Ⅴ-Ⅰ)、最初に戻るという流れ。
A△とA-とC△が基本のコードとなりそうです。
さあ、そこから先はアイデア勝負。
今は、「こんな演りかたもある」という情報をできるだけたくさん収集して、それらを意識しながら1時間ぐらい延々と同じ曲を吹きまくるっていうことをしています。
なかなか良い方法だと思いますがいかがでしょうか。
これは意外なパターンですね。
YouTubeで検索すると、たくさんのミュージシャンの演奏を聴くことができますが、これまで紹介してきたスタンダードの中でも取り分け管楽器の演奏が多いように感じます。
哀愁を帯びたエキゾチックなメロディが人気なのでしょうか。そういえば、冒頭をラテン的なドラムで入るアレンジも多いですね。
そして今回のお気に入りはこれ。フレディ― ハバード クインテットにディジー ガレスピーとウディ ショウがゲスト出演してるもの。ディジーはいまいちだけどフレディ―とウディは聴かせるし、若きケニー ギャレットが魅力的なソロを披露しています。
Freddie Hubbard 5tet - I'll Remember April [1985]
はい、それではコード進行の流れを見てみましょうか。
最初4小節はA△、転調して次4小節がA-。
それぞれ7thが付いたり6thだったりしてますが、この微妙な動きを「クリシェ」と言うそうです。
同じコードが長く続く場合に変化をつけるということなのでしょうかね。
9・10小節目がA-のⅡ-Ⅴ、11~16小節はA△のⅢ-Ⅵ-Ⅱ-Ⅴ-Ⅰという進行ですね。
(Ⅳ-Ⅶ-)Ⅲ-Ⅵ-Ⅱ-Ⅴ-Ⅰという進行は、ご存知のド定番ですね。
その後、C△に転調してA△へ進み(ここの後半部分もⅦ-Ⅲ-Ⅵ-Ⅱ-Ⅴ-Ⅰ)、最初に戻るという流れ。
A△とA-とC△が基本のコードとなりそうです。
さあ、そこから先はアイデア勝負。
今は、「こんな演りかたもある」という情報をできるだけたくさん収集して、それらを意識しながら1時間ぐらい延々と同じ曲を吹きまくるっていうことをしています。
なかなか良い方法だと思いますがいかがでしょうか。
2014/05/01
TENOR MADNESS テナー マッドネス / Sonny Rollins ソニー ロリンズ
TENOR MADNESS
1. Tenor Madness :1956.3.24
2. When Your Lover Has Gone :1956.3.24
3. Paul's Pal :1956.3.24
4. My Reverie :1956.3.24
5. The Most Beautiful Girl In The World :1956.3.24
Sonny Rollins (ts) , John Coltrane (ts #1) , Red Garland (p) , Paul Chambers (b) , Philly Joe Jones (ds)
<Royal Roost>あるいは<Rue Chaptal>として知られているタイトル曲で始まるこのアルバム、初っ端で歴史的な(大げさでしょうかね?)競演がなされています。
そうです、そのタイトル曲でのソニー ロリンズとコルトレーンの競演(!)です。
2人の共演は、分かっている限りではライブで2回(あるいは3回)と、このアルバムレコーディングでの1回だけのようです。
同じ楽器だということもありますが、やはりお互いを意識していたからでしょうか、敢えて同じステージを避けていたように思います。
キャリアの違いによるお互いを敬う気持ちも、逆に顔合わせを邪魔をしていたのかもしれません。
この競演は偶然の産物であったということが伝えられていますが、よく実現したもんだと後世のファンはいつまでも嬉しさを継続させることでしょう。
演奏自体は、ソニー ロリンズの余裕綽々なプレイに対し、コルトレーンは考えられるすべてのフレーズで挑んでいる、といった印象です。ソニー ロリンズのサックスには「上手さ」「流れ」がありますもんね。
但し、コルトレーンにも負けないものがあって、それは他の人にはない「変な個性」。
独自のスタイルを築くために日々努力していたということが伝えられています。
そしてその個性が徐々に花開き、ある意味ソニー ロリンズを超える存在となって時代を突き進んでいきます。
さて、当アルバムの他の収録曲はと言いますと_
これがロリンズ節全開で、スタンダード3曲と自作1曲を悠々と歌い上げている最高の演奏となっています。逆に、タイトル曲が特異に聴こえてしまうほどの滑らかさ。タイトル曲が無い方がアルバムとしてはまとまったのではないか、という評価もあるようですが、それもうなずけるような素晴らしさです。
バッキングは当時のマイルスクインテットのリズムセクション、悪いわけありません。
アルバムジャケットもカッコいいです(欲を言えば、もう少し人物が右寄りで良いと思うんだけど・・・)。
1. Tenor Madness :1956.3.24
2. When Your Lover Has Gone :1956.3.24
3. Paul's Pal :1956.3.24
4. My Reverie :1956.3.24
5. The Most Beautiful Girl In The World :1956.3.24
Sonny Rollins (ts) , John Coltrane (ts #1) , Red Garland (p) , Paul Chambers (b) , Philly Joe Jones (ds)
<Royal Roost>あるいは<Rue Chaptal>として知られているタイトル曲で始まるこのアルバム、初っ端で歴史的な(大げさでしょうかね?)競演がなされています。
そうです、そのタイトル曲でのソニー ロリンズとコルトレーンの競演(!)です。
2人の共演は、分かっている限りではライブで2回(あるいは3回)と、このアルバムレコーディングでの1回だけのようです。
同じ楽器だということもありますが、やはりお互いを意識していたからでしょうか、敢えて同じステージを避けていたように思います。
キャリアの違いによるお互いを敬う気持ちも、逆に顔合わせを邪魔をしていたのかもしれません。
この競演は偶然の産物であったということが伝えられていますが、よく実現したもんだと後世のファンはいつまでも嬉しさを継続させることでしょう。
演奏自体は、ソニー ロリンズの余裕綽々なプレイに対し、コルトレーンは考えられるすべてのフレーズで挑んでいる、といった印象です。ソニー ロリンズのサックスには「上手さ」「流れ」がありますもんね。
但し、コルトレーンにも負けないものがあって、それは他の人にはない「変な個性」。
独自のスタイルを築くために日々努力していたということが伝えられています。
そしてその個性が徐々に花開き、ある意味ソニー ロリンズを超える存在となって時代を突き進んでいきます。
さて、当アルバムの他の収録曲はと言いますと_
これがロリンズ節全開で、スタンダード3曲と自作1曲を悠々と歌い上げている最高の演奏となっています。逆に、タイトル曲が特異に聴こえてしまうほどの滑らかさ。タイトル曲が無い方がアルバムとしてはまとまったのではないか、という評価もあるようですが、それもうなずけるような素晴らしさです。
バッキングは当時のマイルスクインテットのリズムセクション、悪いわけありません。
アルバムジャケットもカッコいいです(欲を言えば、もう少し人物が右寄りで良いと思うんだけど・・・)。
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