INTERPLAY FOR 2 TRUMPETS AND 2 TENORS
1. Interplay :1957.3.22
2. Anatomy :1957.3.22
3. Light Blue :1957.3.22
4. Soul Eyes :1957.3.22
5. C.T.A. :1957.3.22
1-4. Idrees Sulieman (tp) , Webster Young (tp) , John Coltrane (ts) , Bobby Jaspar (ts) , Mal Waldron (p) , Kenny Burrell (g) , Paul Chambers (b) , Art Taylor (ds)
Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, NJ
5. John Coltrane (ts) , Red Garland (p) , Paul Chambers (b) , Art Taylor (ds)
Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, NJ
プレスティッジオールスターズ名義のアルバムはたくさんあるようで、毎回違ったメンバーで企画されています。
このアルバムは全曲マル ウォルドロンが提供し、2本のトランペットと2本のテナーサックスを楽しむという内容のもの。フロントが4人いるため、気が付くとソロイストがバトンタッチしているという、そしていつの間にかケニー バレルのギターが流れているという、ある意味気が抜けないアルバムです。
コルトレーンとボビージャスパーのテナー対比に絞っても面白く聴けます。
コルトレーンは相変わらずへんてこりんですが、いつになくメロディックで、少なくとも事前に自分が持っているフレーズを整理整頓して挑んだという印象です。
ボビージャズパーもなかなか聴かせます。フレーズも音色もスタンゲッツより好きです。
4.は5年後にコルトレーン自身のアルバムでも取り上げ、スタンダードの仲間入りを果たしているもの。マル ウォルドロン特有の重い曲ですが、コルトレーンは気に入ってたんでしょうね。
ボーナストラックの5.がまたイイ。< I GOT THE RHYTHM >のコード進行を拝借したジミー ヒースの作品。マイルスのブルーノート盤でも演ってますが、テーマの変則リズムが効いてます。今回ちょっと良さを見直した曲です。
たまにあります、何気なく聴いていた曲なんだけど何かのきっかけで大好きになる曲。そのパターンです。
「C.T.A.は何の略?」って思いますよね。
諸説あるようですが、人の名前の略か、女性のパーツ名(?)の略というのが一番もっともらしいみたいです。作曲者のジミー ヒースがいまだ健在なので誰か確認してほしいです。ジミー ヒース現在88歳、曲を作ったのは60年以上前の事(!)、覚えてるかなぁ。
後姿ってあまり見ないんで載せました。
これだって参考になりますよ。
2014/07/25
2014/07/16
TOUR DE FORCE ツアー デ フォース / Sonny Rollins ソニー ロリンズ
TOUR DE FORCE
1. Ee-Ah :1956.12.7
2. B. Quick :1956.12.7
3. Two Different Worlds :1956.12.7
4. B. Swift :1956.12.7
5. My Ideal :1956.12.7
6. Sonny Boy :1956.12.7
ソニー ロリンズにとってプレスティッジ最後の録音となったこのアルバム、テーマレスセッション3曲に、アール コールマンのボーカルを入れたもの2曲を挟んだ構成になっています。
こういう構成は初めて聴きますが、ちょっと違和感があります。
耳元で囁くように歌われてもねえ、女声ならともかく。
耳元で囁くように演るマイルスのハーマンミュートなら大歓迎なのですが。
とは言え、そのボーカル曲もボーカル以外の所はすごくいいんですよね、なのでスキップしようかどうかいつも迷います。結局は全部聴きますけど。
歌もの以外の1・2・4はというと、ほとんどフリージャズ。
まあ、いわゆるフリーとは違ってハードバップ的コード進行上のフリーブローイングなので、何が何だかわからないというわけではありません。
でもなぁ、これだけテクニックを駆使して吹いているのに、なんか物足りないんですよね。
やはり、テーマがあってリーダーのソロがあって、メンバーのソロが続いて、最後にテーマでまとめて終わるというビバップ~ハードバップの様式美を欲してしまいます。
いや、1・2・4もそういう様式なのかもしれませんが、そうじゃなく聴こえてしまいます。
最後の6はCDのみのボーナストラック。
同じ日の録音なんですけど、これはハードバップしていていい感じです。
マックス 「ソニー、今回はずいぶんベラベラ吹くじゃねーか、どうした?なんかあったのか?」
ソニー 「この間、モンクさんに『もっと俺みたいに早く演りなよ』って言われたもんですから。」
1. Ee-Ah :1956.12.7
2. B. Quick :1956.12.7
3. Two Different Worlds :1956.12.7
4. B. Swift :1956.12.7
5. My Ideal :1956.12.7
6. Sonny Boy :1956.12.7
Sonny Rollins (ts) , Kenny Drew (p) , George Morrow (b) , Max Roach (ds) , Earl Coleman (vo 3&5) , Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, NJ
ソニー ロリンズにとってプレスティッジ最後の録音となったこのアルバム、テーマレスセッション3曲に、アール コールマンのボーカルを入れたもの2曲を挟んだ構成になっています。
こういう構成は初めて聴きますが、ちょっと違和感があります。
耳元で囁くように歌われてもねえ、女声ならともかく。
耳元で囁くように演るマイルスのハーマンミュートなら大歓迎なのですが。
とは言え、そのボーカル曲もボーカル以外の所はすごくいいんですよね、なのでスキップしようかどうかいつも迷います。結局は全部聴きますけど。
歌もの以外の1・2・4はというと、ほとんどフリージャズ。
まあ、いわゆるフリーとは違ってハードバップ的コード進行上のフリーブローイングなので、何が何だかわからないというわけではありません。
でもなぁ、これだけテクニックを駆使して吹いているのに、なんか物足りないんですよね。
やはり、テーマがあってリーダーのソロがあって、メンバーのソロが続いて、最後にテーマでまとめて終わるというビバップ~ハードバップの様式美を欲してしまいます。
いや、1・2・4もそういう様式なのかもしれませんが、そうじゃなく聴こえてしまいます。
最後の6はCDのみのボーナストラック。
同じ日の録音なんですけど、これはハードバップしていていい感じです。
マックス 「ソニー、今回はずいぶんベラベラ吹くじゃねーか、どうした?なんかあったのか?」
ソニー 「この間、モンクさんに『もっと俺みたいに早く演りなよ』って言われたもんですから。」
2014/07/14
大切な音。
マイナスワンに合わせてアドリブしてみるとき、これまでは以下のことに主眼を置いて演ってました。
① メロディーを崩したり、装飾したりしながらラインを発展させる
② 主キースケールを中心に、転調した時は転調時の主キースケールに変えながら演る
③ セブンスコードにはアウト感を持たせるためにホールトーンスケールを当てはめてみたりする
最近参考にしている教則本には、曲についている「コード」にはそのコードを特徴づける音があり、その音をガイドとしてアドリブ練習をする_という方法が紹介されています。
そのコードを特徴づける音とは、「3rd」と「7th」。
最初に書いた「いままで意識していたこと」で演ると安定的なラインを作ることができ(③でちょっと不安定感を出してみたりしますが)、「3rd」と「7th」をガイドトーンとして演ってみると、今まで出てこなかった不思議なラインができるような気がします。
つまり、今まで主眼を置いていたことじゃないポイントでラインが作られるので、安定的じゃなく、浮遊感のある、ちょっと外れたような感じがします。
「3rd」と「7th」だけをガイドトーンとするのではなく、「ルート」や「5th」、「テンションノート」なども混ぜながら、ただし明確にガイドとする音をその都度決めて演ることが大事みたいです。
たしかに「いままで意識していたこと」は何も考えずにイメージだけで演れたのに、「3rdと7th」はどんどんコードが変わっていくので頭を使います。
なるほど、「いままで意識していたこと」はアドリブのほんの入り口で、「3rdと7th」は応用編の入口ということのような気がします。
① メロディーを崩したり、装飾したりしながらラインを発展させる
② 主キースケールを中心に、転調した時は転調時の主キースケールに変えながら演る
③ セブンスコードにはアウト感を持たせるためにホールトーンスケールを当てはめてみたりする
最近参考にしている教則本には、曲についている「コード」にはそのコードを特徴づける音があり、その音をガイドとしてアドリブ練習をする_という方法が紹介されています。
そのコードを特徴づける音とは、「3rd」と「7th」。
最初に書いた「いままで意識していたこと」で演ると安定的なラインを作ることができ(③でちょっと不安定感を出してみたりしますが)、「3rd」と「7th」をガイドトーンとして演ってみると、今まで出てこなかった不思議なラインができるような気がします。
つまり、今まで主眼を置いていたことじゃないポイントでラインが作られるので、安定的じゃなく、浮遊感のある、ちょっと外れたような感じがします。
「3rd」と「7th」だけをガイドトーンとするのではなく、「ルート」や「5th」、「テンションノート」なども混ぜながら、ただし明確にガイドとする音をその都度決めて演ることが大事みたいです。
たしかに「いままで意識していたこと」は何も考えずにイメージだけで演れたのに、「3rdと7th」はどんどんコードが変わっていくので頭を使います。
なるほど、「いままで意識していたこと」はアドリブのほんの入り口で、「3rdと7th」は応用編の入口ということのような気がします。
2014/07/08
BRILLIANT CORNERS ブリリアント コーナーズ / Thelonious Monk セロニアス モンク
盛岡に「珈琲 洋酒 パノニカ」というお店があるみたいで。
すごく気になっていて、是非行きたいと思ってるんだけどなかなか行く機会がなく。
ジャズに絡んでいるお店には、絡ませてもらいたいのです。
盛岡にはジャズライブを聴かせるお店がちらほらありますが、全く行ったことないくせにこんなこと言うなんて。
やはり行かねば、行きたい、と思うこの頃。
1. Brilliant Corners :1956.10.15
2. Ba-Lue Bolivar Ba-Lues-Are :1956.10.9
3. Pannonica :1956.10.9
4. I Surrender, Dear :1956.10.15
5. Bemsha Swing :1956.12.7
1-3 Ernie Henry (as) , Sonny Rollins (ts) , Thelonious Monk (p) , Oscar Pettiford (b) , Max Roach (ds) , Reeves Sound Studios, NYC5 Clark Terry (tp) , Sonny Rollins (ts) , Thelonious Monk (p) , Paul Chambers (b) , Max Roach (ds) , Reeves Sound Studios, NYC
1曲目からモンク全開です。
どれもこれも型破りで魅力的な曲ばかり。突然<4>でスタンダードを演ってみせる流れもまたイイですね。
アルバムジャケットもイイ!一見「合わせ鏡のような面白いデザインだな」って程度ですが、じーっと眺めていると不思議な感覚に囚われます。モンクの異次元さを良く表しているデザインだと思います。こういうジャケットを鑑賞する時は、特にもレコードジャケットサイズであってほしいです。
モンクの曲&ピアノとソニー ロリンズのテナーの相性、意外にいいんじゃないですか?
これも最高のサックステクニックあってこそ、これら変な曲を吹きこなすことができるのだ思いますが。
ソニーロリンズ名義の1954年録音の< MOVING OUT >に収められている< MORE THAN YOU KNOW >で二人は共演済みですが、そのセッションはモンクオリジナルではない曲でしたので、普通のモンクです。それ以前には1953年に二度、1957年にブルーノートで一度あるのみ。ライブではたくさん共演していると思われますが、2人とも所属レコード会社の看板アーティストですので、レコーディングには制約が多かったということでしょうか、もっと聴きたかったのになぁ。
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