2015/03/22

WAY OUT WEST ウェイ アウト ウェスト / Sonny Rollins ソニー ロリンズ

WAY OUT WEST
1. I'm An Old Cowhand     :1957.3.7
2. Solitude     :1957.3.7
3. Come, Gone     :1957.3.7
4. Wagon Wheels     :1957.3.7
5. There Is No Greater Love     :1957.3.7
6. Way Out West     :1957.3.7
Sonny Rollins (ts) , Ray Brown (b) , Shelly Manne (drums)
Los Angeles, CA

 ジャケットの雰囲気でそう思ってしまったのか、ロードムービーのサントラ盤のようなイメージ。この雰囲気って「パリ、テキサス」ですよね。実際に聴いてみても、乾いて砂埃が舞う街を旅する映像にピッタリと思われるピアノレストリオの演奏です。
 西部劇映画のテーマ2曲とエリントンナンバー1曲、歌ものスタンダード1曲とオリジナル2曲という編成で、バラエティ豊かな選曲になっています。

 そして、レイブラウンもシェリーマンもいい味出したバッキングで、ソニーロリンズのテクニックを前面に押し出す素晴らしいプレイを聴かせてくれます。
 途中で入るベースソロやドラムソロもいいアクセントで、少ない楽器でこれほど楽しませてくれるのは、ソニーロリンズの派手なテクニックだけではなく、レイブラウンやシェリーマンのテクニックも同じように楽しむことができるからだと思います。

 



 ところで、この写真。


 1956年の「ウェイ アウト ウェスト」レコーディングセッションと紹介されていますが、下のコメントでは、「『ウェイ アウト ウェスト』はロリンズとレイブラウンとシェリーマンだけのセッションだから、そうではなくてこの写真は1958年のセッション写真だよ。」というようなことが書かれています。
 どっちにしてもすごく貴重な写真で、当時のレコーディング風景ってこんな感じだったんだっていうことがわかります。
 少しでも雰囲気を味わいたいことと、細部を観察したいこともあって、どデカ写真で載せました。

 



2015/03/14

バッド ノット フォー ミー を演ってみた。


 1930年のブロードウェイミュージカル < GIRL CRAZY > 挿入歌で、ジョージ ガーシュインの作品。
 コルトレーン・アーマッドジャマル・マイルス、そして本田竹広+mamaTのものを良く聴きます。元々はラブバラードですが、アップテンポで演る人が多いのではないでしょうか。どの作品も個性的で素晴らしいグルーヴです。
 1930年代から2000年代まで歌い継がれているモンスタースタンダードの中の一曲ですね。
 シンプルですが、味わい深いメロディーです。

 まずは1943年の映画版< GIRL CRAZY >
 ジュディー ガーランドの歌声をどうぞ


 オリジナルキーはE♭△、in B♭でF △。
 ABAB'系形式。


 Aセクションの G-7 - C7 - F△7
 Bセクション入り口の C-7 - F7 - B♭△7
 このツーファイヴは基本通りのやつですよね。

 B'セクションの出口に B♭-7 - E♭7 - F△7 - D-7 - G-7 - C7 - F△7という進行があります。
 これは、Ⅳ - Ⅶ - Ⅲ - Ⅵ - Ⅱ - Ⅴ - Ⅰの変形ですかね、微妙にセヴンスが違っていますが。

 Bセクションの出口には、D-7 - G7 - G-7 - C7 というツーファイヴが変形したようなものがありますが、ツーファイヴと見ていいのでしょうか。

 まだまだ、疑問だらけのコード進行分析です。結局、主キーと部分転調とツーファイヴぐらいしか分かっていないからなんでしょうね、もう一歩進みたいです。

 スタンダードはいい題材ですから、このパターンでもっと理解を深めたていきたいと思います。