1. Tenor Madness :1956.3.24
2. When Your Lover Has Gone :1956.3.24
3. Paul's Pal :1956.3.24
4. My Reverie :1956.3.24
5. The Most Beautiful Girl In The World :1956.3.24
Sonny Rollins (ts) , John Coltrane (ts #1) , Red Garland (p) , Paul Chambers (b) , Philly Joe Jones (ds)
<Royal Roost>あるいは<Rue Chaptal>として知られているタイトル曲で始まるこのアルバム、初っ端で歴史的な(大げさでしょうかね?)競演がなされています。
そうです、そのタイトル曲でのソニー ロリンズとコルトレーンの競演(!)です。
2人の共演は、分かっている限りではライブで2回(あるいは3回)と、このアルバムレコーディングでの1回だけのようです。
同じ楽器だということもありますが、やはりお互いを意識していたからでしょうか、敢えて同じステージを避けていたように思います。
キャリアの違いによるお互いを敬う気持ちも、逆に顔合わせを邪魔をしていたのかもしれません。
この競演は偶然の産物であったということが伝えられていますが、よく実現したもんだと後世のファンはいつまでも嬉しさを継続させることでしょう。
演奏自体は、ソニー ロリンズの余裕綽々なプレイに対し、コルトレーンは考えられるすべてのフレーズで挑んでいる、といった印象です。ソニー ロリンズのサックスには「上手さ」「流れ」がありますもんね。
但し、コルトレーンにも負けないものがあって、それは他の人にはない「変な個性」。
独自のスタイルを築くために日々努力していたということが伝えられています。
そしてその個性が徐々に花開き、ある意味ソニー ロリンズを超える存在となって時代を突き進んでいきます。
さて、当アルバムの他の収録曲はと言いますと_
これがロリンズ節全開で、スタンダード3曲と自作1曲を悠々と歌い上げている最高の演奏となっています。逆に、タイトル曲が特異に聴こえてしまうほどの滑らかさ。タイトル曲が無い方がアルバムとしてはまとまったのではないか、という評価もあるようですが、それもうなずけるような素晴らしさです。
バッキングは当時のマイルスクインテットのリズムセクション、悪いわけありません。
アルバムジャケットもカッコいいです(欲を言えば、もう少し人物が右寄りで良いと思うんだけど・・・)。
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