1. Soul Sister :1961.5.9
2. Modal Mood :1961.5.9
3. I Want More :1961.5.9
4. The End Of A Love Affair :1961.5.9
5. Clear The Dex :1961.5.9
6. Ernie's Tune :1961.5.9
7. Smile :1961.5.9
Dexter Gordon (ts) , Kenny Drew (p) , Paul Chambers (b) , Philly Joe Jones (ds)Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ
ジャズシーンからの長期離脱を経て、その後の契約先となる<ブルーノート>での第一回復活セッション、これが1961年5月6日と9日の2日間行われました。
2日間のセッションのうち1曲だけお蔵入りして、そのほかの曲はそれぞれの日付毎に、前回ご紹介した<DOIN' ALLRIGHT>と今回紹介の<DEXTER CALLING...>に収められています。
復活第一弾の'60年セッション(<THE RESURGENCE OF DEXTER GORDON>収録)は半分が3管、前回の'61年5月6日セッションが2管、そして満を持しての5月9日セッションは、ケニードリュー・ポールチェンバース・フィリージョージョーンズとのワンホーンカルテット!いよいよフロント1管で勝負に出ました。
さて、選曲を見てみますと、これがなかなか面白い。
1,3,6はシャーリー クラーク監督の実験映画<The Connention>のために書かれた曲とのこと。
ジャンキージャズマン達の日常を捉えたドキュメンタリータッチの映画みたいだけど、デックスの3曲がどのように関わっているかは不明です。
是非一度見てみたい映画ですが、DVDで30,000~40,000円と驚きのプレミア価格なんですよね。
下の映像に映画の一部が使われていますので、これとYouTubeの映画予告編で我慢します。
でもいつかは全編見てみたい。
話を戻して_
2,5はケニードリュー作のミディアムアップナンバー。
そして、4は1950年の歌ものスタンダードナンバーで邦題<情事の終わり>。スローな元歌をデックスはアップテンポで軽快に演ってます。
知らなかったのですが7も有名曲のようで、1936年のチャーリー チャップリン主演「モダンタイムズ」の挿入歌が元歌とのこと。
後日付けられた歌詞を元にタイトルが決まり、スタンダードの仲間入りとなった曲でした。
こんな風に1枚のアルバムからどんどん話が広がってのはすごく楽しいもので、またそれを思い返しながら聴き直すと違ったイメージを膨らませることができます。
聴けば聴くほど味が出る。
このアルバムに限らずジャズアルバムってそういう傾向があって、インパクト勝負ではなく何度も聴いたうえで評価が高まるっていうそんな音楽の代表だと思います。
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