2014/06/23

HOW TO IMPROVISE ハウ トゥ インプロヴァイズ / Hal Crook ハル クルック

 完全に衝動買いです。
 練習に行き詰り感があったので、こういう理論本の買い時かなぁと思って。
 結構高いなぁと思いつつ、買う前にスマホでAmazon検索して評価を確認したうえでの納得購入。
 Amazonでは品切れ状態ということもあり踏ん切りがつきました。



 まだ、取っ掛かりの段階ですが、セクション1の初めからガツンとやられました。
 アドリブの教則本なのに、アドリブしないことの重要さから始まっています。

 すごく納得、得るもの多し。



 進めるには相当時間がかかりそうですが、長丁場は嫌いではないのでこれからどんな話が出るのか本当に楽しみです。



2014/06/18

MATING CALL メイティング コール / Tadd Dameron with John Coltrane タッド ダメロン ウィズ ジョン コルトレーン

MATING CALL
1. Mating Call     :1956.11.30
2. Gnid     :1956.11.30
3. Soultrane     :1956.11.30
4. On A Misty Night     :1956.11.30
5. Romas     :1956.11.30
6. Super Jet     :1956.11.30
John Coltrane (ts) , Tadd Dameron (p) , John Simmons (b) , Philly Joe Jones (ds)



 一曲目から不思議な響きをテーマに持つ曲です。コルトレーンのソロもエキゾチックで、なんか引き込まれるような感じ。
 すごくいい曲ばかりなんですよね、タッドのクリエイターとしての才能を存分に楽しめる内容です。

 そしてコルトレーン!
 アルバム全体を通して、コルトレーンのアドリブはキッチリ整って聴こえます。事前に曲を渡されて練習してレコーディングに臨んだのではないでしょうか。
 タッド ダメロンの段取りあってのアルバムという印象。
 パーカー・ディジー世代の大先輩ですから、コルトレーンも「ちゃんとしなきゃ」って思ったんでしょうね。



 残念ながら、タッド ダメロンとコルトレーンの接点はこのアルバムのみ。
 1949年頃、コルトレーンがアルトサックス担当としてディジーガレスピーのビッグバンドに参加した時の「タッド ダメロン・バブス ゴンザレス・ディジー ガレスピー」という3者連名アルバムがあるようですが、共演はしていません。

 相性良さそうだったので、もっと共演作品を残して欲しかったですね。




 若いころはプレイヤーとしてよりも作編曲者として活躍していたと言われているタッド。
 ジャンキー生活により逮捕され厚生施設で暮らし、その後癌により早逝するという、なんとも自己破滅的ジャズ的人生を駆け抜けました。



2014/06/15

disk UNION jazz TOKYO ディスク ユニオン ジャズ トーキョーへ行ってみた。

 しばらく前になりますが_



 ディスク ユニオン ジャズ トーキョーへ行きました。
 宿泊ホテルに近かったこともあって、東京滞在中3回も顔を出しちゃったりして。

 1階のエントランスから階段を上がると、最初に天吊りのJBLから流れ出るハードバップサックスにノックアウト。久しぶりにスピーカーから出る大音量ジャズを聴いて、もうスピーカーの下から動けなくなり、アルバム丸ごと聴いちゃいました。


 そのあと、さほど広くはない店内をくまなく歩き回り、一つのコーナーで30分以上居座るという長時間滞在コース。
 各コーナーとも品ぞろえ充実のアミューズメントパークでした。



 レコードコーナーは、高額な原盤や有名なジャケット写真が展示され、眺めているだけで幸せな気分になります(それにしても原盤は高い!)。




 滞在先界隈はなんでもカレーの聖地らしく(昔はそんな称号あったかなー?)、共栄堂のスマトラカレーと、エチオピアの豆カレー(辛さ10倍)を食い、土産には老舗大丸焼き茶房の大丸焼きを10個買いました。

 あー、全部うまかった。



2014/06/12

SOMEDAY MY PRINCE WILL COME いつか王子様が を演ってみた。

 1937年のアカデミー賞ノミネート作品であり、ディズニーものとしてはピノキオの挿入歌「WHEN YOU WISH UPON A STAR(星に願いを)」に次ぐ人気曲。
 マイルス1964年バージョンの「マイルス~ハンク モブレー~(ウィントン ケリーを挟んでの)コルトレーン」の流れがたまりません。




 曲は16小節のABACパターンでシンプルな構成ですが、コード進行は疑問点がいっぱいです。
 かろうじて下に書く2ヶ所に気が付きました。

 (1)Ⅱ-Ⅴ-Ⅰが2か所
 (2)ルートが半音づつ下がっていってⅡ-Ⅴに進むところ


 あとは、Aの部分にセブンスコードが沢山出てきますが、どんな意味があるのでしょうか。

 C△7→E7#5が3度進行で、F△7→A7#5も3度進行で、
 セブンスコード部分は4度進行((C△7→)E7#5→(F△7→)A7#5→(D-7→)A7#5→D7→G7)。


 ・・・・・ 今の力ではここまでしか分かりません。


 こういう曲が「シンプルだけど変わっている曲」として、ミュージシャンにとってはオモチャのような存在なんでしょうね、いろいろ演ってみたくなる曲です。





 そして、最近のお気に入りは、このブレッカー ブラザースのライブバージョン
 8ビートでテーマは緩く、マイケルのアドリブはめちゃ熱い。






2014/06/04

THERE IS NO GREATER LOVE ゼア イズ ノー グレーター ラヴ を演ってみた。

 この曲は、1936年公開の映画<The Music Goes‘Round>のためにアイシャム ジョーンズ アンド ヒズ オーケストラが録音した<Life Begins When You’re in Love>のB面曲という地味な存在でしたが、ポップチャート20位を記録するヒットとなったようです。



 オリジナルの情報があまりネット上になく、映画についても地味な存在だったように思われます。
 映画のポスターを見ても、一押しではないものとして扱われていたようですもんね。

 でも、そんな扱いとは無関係に<THERE IS NO GREATER LOVE>はスタンダードとして生き残り、今日まで受け継がれてきた偉大な曲の一つとして存在しています。

 何ともたくましい生命力!



 オリジナルキーはin B♭でCメジャー。
 A-A-B-A形式で途中Aマイナーに転調します(平行調への転調ですね)。


 A部の2~5小節目以外はⅡ-Ⅴ-Ⅰで構成されています。
 ということは、A部の2~5小節目の 「 F7 → B♭7♭5 → A7 → D7 」 がこの曲のコード進行上のポイントということでしょうか。
 全て7thコードで前後とも関わりがないように見えるのですが、いや何かが隠されているんでしょうね、今の知識では分かりません。

 Ⅱ-Ⅴ-Ⅰの部分はメロディックに、あるいはⅤのドミナント7thをアウトに、またはリハーモナイズして、などなどいろんなアプローチがあることをおさらいしながら取り組みましょう。



 そしてあとはアドリブするのみ。

 最近取り組んでいるのが、お気に入りのプレーヤーのアドリブを聴いては吹き、吹いては聴きを繰り返す方法です。

 その場合に困ることは、プレーヤーによって演奏キーが異なること。1人目の演奏と2人目の演奏のキーが違う場合です。(結構な確率であるんですよね。)


 そこで役立つのがこのアプリ。
 


 これまでは主に、キーを変えずにスピードを落として再生することでアドリブコピーするときに使っていたのですが、スピードそのままでキーを変えてオリジナルキーにして使うことも多くなりました。

 ただし、頭に入れておかなきゃなんないのは、キーを変えているので当然変える前の指使いとは違ってしまうこと。ストックフレーズを多くするために使うのであって、そのプレーヤーが多用するリックを手癖的に覚えたいという場合はNGです(いや、もしかしたらその方が新しい発見があるかもね)。

 オリジナルキーとだいぶ離れて演奏している場合も厳しいです。かなり低い音域か、かなり高い音域での演奏になっちゃいますもんね(いや、このパターンもフラジオの練習にはイイかも)。



 まあ、こういうものを使って練習するにせよ、結局は身体に沁み込まなきゃ自分のモノにはならないということでしょうから、何はともあれ時間がある限り楽器と触れ合うことが大切な事なのかなと思います。