2014/01/31

ジャズ・テナーサックス実践と理論 即興演奏とコード進行の解説書/糸井将博

 これまでジャズ理論の仕入れはネット上のみで頑張ってきましたが、最近良さそうなサイトを検索できなくて困ってました。

 で、



 買ってみました。

 まだ3曲目までしか進んでませんが、「あーそうなんだ」っていう新たな発見や、「そういうことだったんだ」っていう再発見が嬉しいです。


 本の構成は以下の繰り返しです。
① スタンダードの楽譜
② そのスタンダードのアドリブ例譜
③ 理論解説

 曲によっては理論解説を分かりやすくするために、オリジナルキー以外のキーに移調されているものもありますが、おおむねオリジナルキーかと思います。


 そしてこの本を選んだ最大の理由は、スタンダードの選曲が良い!ということ。
 アマゾンで候補を挙げて、グーグルで選曲リストを見た瞬間、これだ!と思わせる選曲でした。
 演ってみたいと思っていた曲が沢山あって、つまり定番が多くあり嬉しい選曲です。
 今までボサノバ系は興味がなかったんですが、せっかくだから演ってみようかなと思ったりして。

 理論解説も一曲について一つのテーマを解説する流れで、楽しく進められそうです。

2014/01/24

LUSH LIFE ラッシュ ライフ / John Coltrane ジョン コルトレーン

アルバムジャケットが気に入ったらLPを買ったりします、観賞用として。
このジャケは写真も良いですし、フォントも印象的ですね。


LUSH LIFE
1. Like Someone In Love     :1957.8.16
2. I Love You     :1957.8.16
3. Trane's Slow Blues     :1957.8.16
4. Lush Life     :1958.1.10
5. I Hear A Rhapsody     :1957.3.31

1-3 John Coltrane (ts) , Earl May (b) , Art Taylor (ds)
4 Donald Byrd (tp) , John Coltrane (ts) , Red Garland (p) , Paul Chambers (b) , Louis Hayes (ds)
5 John Coltrane (ts) , Red Garland (p) , Paul Chambers (b) , Albert Heath (ds)

 のっけからピアノレストリオというハード路線で始まるこのアルバム。いきなり聴きどころが続きます。
 このアルバム録音前後のコルトレーンは、モンクと活動を共にしていた時期で、ピアノレストリオという構成には慣れていたという説もあります。何しろ、ライブでのモンクは突然ピアノ弾くのをやめて踊ったり、どこかに行っちゃったりしたらしいので。
 最初聴いたときは冗長だななんて思ってしまいましたが、例にもれず聞き込むほど良くなってきて、特にサックス吹きにはたまらんなと思うほどになりました。
 独特の節回しでスタンダードを吹き倒すコルトレーン。
 地味かもしれませんが、聞かせるアルバムです。


 ところで_
 このアルバムジャケットにもマウスピースのセッティングがバッチリ写ってましたね。
 これを見るとリードの先端はマウスピースの先っちょと揃ってるように見えるけど、リガチャーは真ん中ぐらいのセッティングじゃないの?
 うーん、Traneing Inのジャケットではリガチャーは前ギリギリのセッティングだったのに。
 いや、角度の違いでそう見えるのか。
 リードのエンドを見ると、どちらかと言えば後ろ目のセッティングに見えるぞ。

 ・・・・・

 などなど、ジャケットの細部で想像力を働かせるのもいいもんですよ。

2014/01/22

IT COULD HAPPEN TO YOU イット クドゥ ハプン トゥ ユウ を演ってみた。


 今回は、今取り組んでいるサックス練習メニューの中の「好きなスタンダード曲を題材にしたアドリブ練習」についてのお話です。


 スタンダード曲の特徴は、何と言っても「綺麗なメロディー」ですよね。

 アドリブも綺麗なメロディーを生かしたものにしたいと思っています。



 さて、下の写真は私のアドリブ練習用手作りバインダです(市販の30穴クリアフォルダを革紐で止めただけのものですが)。

 一曲につき見開きで使うことにしています。
 左側の楽譜はご存知「Real Book(B♭)」のもの。



 そして右側はアドリブ用に手書きした楽譜です。



 今の力量により右側の楽譜の通りコード進行を単純化してみました。

 今まではReak Bookなどのコード進行をそのまま受け入れて演ってみてたのですが、単純化してもいいんじゃないか、もっと自由に考えてもいいんじゃないかとふと思って試してみてます。


 そしてその楽譜にさらに付け加えたのは「3rdと7thの音」。


 ルート音と5thは、そのコードがそのコードであるという根本的な音であり、3rdと7thはそのコードのクセとでもいいましょうか、特徴的な音である。 _という風にとらえていますが合ってるかな?


 ということで、3rdと7thをアドリブに絡めるのが定石のようです。



 3rdと7th

 メロディーフェイク
 メカニカルフレーズ

 これらを意識してアドリブする。

 結果に満足するかどうか分かりませんが、これも練習と思い取り組んでみてます。

2014/01/16

TRANEING IN トレイニング イン / John Coltrane with The Red Garland Trio ジョン コルトレーン ウィズ ザ レッド ガーランド トリオ

 今回は、名言から。


 物事の基礎を学ぶうえで、他人の真似をすることは、むしろ好ましいことである。
 問題は単なる真似なのか、真似を通じて自分のスタイルを作っていくかである。
 単なる物真似は、進歩の放棄でしかない。
 - ナポレオン・ボナパルト


TRANEING IN
1. Traneing In     :1957.8.23
2. Slow Dance     :1957.8.23
3. Bass Blues     :1957.8.23
4. You Leave Me Breathless     :1957.8.23
5. Soft Lights And Sweet Music     :1957.8.23
John Coltrane (ts) , Red Garland (p) , Paul Chambers (b) , Art Taylor (ds)

 コルトレーン名義で発売された2枚目のアルバムは、ブルース2曲とバラード2曲(うちスタンダード1曲)、スタンダードをアップテンポアレンジした1曲。これらの素材をコルトレーンは独特のフレーズで演リ倒します。
 しかも、実力者を従えてのワンホーンカルテットなので、サックス吹きにはたまらない1枚です。

 愛すべき1955~56時代(Trane's Works 55,56参照)を終えて、独自の世界を築き上げるために、相当量のセッションに参加した時期のアルバムです。1957年はコルトレーンにとって最も重要な年だったのではないでしょうか。
 ちなみに、1957年はマイルスがギルエヴァンスとの仕事やヨーロッパでの仕事に多忙だった、という隙をついてコルトレーンは単独行動で自分名義のアルバムを出すなど経験を積んだ_という年だったと思われます。





 ところで_

 書き進めているうちにふと気が付きましたが、このアルバムジャケット、重要な情報が載ってるじゃないですか!ビックリ。



 好きなサキソフォニストの音を理想としてそれを真似る、あるいはその音をイメージして演奏するということは、楽器上達のひとつの方法だといいます。
 とは言え、音色を決めるのは、サックスやマウスピースやリードの種類から始まり、アンブシュア・唇の形・体格まで、様々な要因が積み重なってできるそうですので、イメージ通りにはいかないでしょうが、理想を追求したい人にとって憧れのプレイヤーの写真や動画は重要な手掛かりになりますよね。


 重要な情報とは、マウスピース部分の写真。

 この写真で見ると、

①リードとマウスピースの先端同士がほぼ揃っているように見える
②リガチャーは可能な限り前にセットしているのではないか


 「サブトーンがあまりないプリッとした音」というのがコルトレーンの音のイメージだと思っています。このセッティングで少し近い音が出るのでしょうか。

 当然、早速試してみようっと。

2014/01/15

何となく分かるような気がする事がちょっとずつ増えてきた。

今取り組んでいるサックス練習メニューは、

① ネットに公開されているジャズ理論サイトの研究
② Chalie Paker Omnibook (有名曲のコピー,Ⅱ-Ⅴ-Ⅰピックアップ)
③ 好きなスタンダード曲を題材にしたアドリブ練習


今回は①についてのお話。


今取り組んでいるのがここのサイト。
Improvisation Workshop



 アドリブ練習を初めて早い段階で見つけたサイトなのですが、その頃はさっぱり内容を理解できませんでした。
 抽象的な表現が多いということもあると思いますが、そのこととは別に、理論的な意味を捉えられなかったということです。

 ところが、最近この内容をプリントアウトしてサックス片手に吹きながら読むと、何となく分かるような気がする事がちょっとずつ増えてきました。

 楽譜もたくさん載っていますが、ただ眺めて頭の中で音符を追うだけではだめですね。
 やはり楽器の前で演ってみながら読み進めりことが理解の手助けになっているのだと思います。

 
 そして、進歩したと思ったのが、「楽譜を読む」ということと「楽器を演奏する」ということ。
 1年ぐらい前は4小節のフレーズ例を演るのに結構な時間をかけていたことを思い出しましたが、今は少しの時間で演ることができます。

 読んだ内容を参考にスタンダード曲でアドリブしてみますが、こちらはまだまだ身に付いていないようです。(「束縛(コードトーン・7度3度・半音階)」「アプローチノート」「ディレイド リゾルブ」辺りは身に付けたいなぁ)




 今のところのアドリブの僕なりの解釈は_

 「メカニカルなフレーズとメロディックなフレーズをコード進行に組み合わせて演る」

 って感じでしょうか。

 
 メカニカルなフレーズは、理論的なことの積み上げとそれを再現する演奏技術で成り立ちましょうし、メロディックなフレーズは、たくさんのジャズを聴くことと、思い浮かんだメロディーを楽器で演奏できる技術が必要なんだと思います。


 理論的な事はネットで公開されていることを参考にしながら演ってみることで身に着けようと思っていますし、演奏技術はできるだけ楽器に触る時間を多くすることで楽器に慣れることが第一だと思っています。



 サックス初めてほぼ1年半、まだまだ駆け出しです。
 まだまだ道のりが長そうだからこそ最高に楽しむことができています。
 長丁場も乙なものです。

2014/01/09

MOVING OUT ムーヴィング アウト / Sonny Rollins ソニー ロリンズ

 少し前まではコルトレーン一辺倒だった私ですが、少々懐が深くなったといいますか、許容範囲が広がったといいますか、聞く耳を持つようになったといいますか、いずれいいなと思うサックスが急に増えました。
 逆にコルトレーンって異端だったんですねって、今更ながら気づいたりして。


 さて、今回は正統派の筆頭?ソニーロリンズの54年物でございます。

Moving Out
1.Movin' Out     :1954.8.18
2.Swinging For Bumsy     :1954.8.18
3.Silk 'N' Satin     :1954.8.18
4.Solid     :1954.8.18
5.More Than You Know     :1954.8.18
1-4 Kenny Dorham (tp) / Sonny Rollins (ts) / Elmo Hope (p) / Percy Heath (b) / Art Blakey (ds)
5 Sonny Rollins (ts) / Thelonious Monk (p) / Tommy Potter (b) / Art Taylor (ds)

 1から4までソニーロリンズのオリジナルということですが、1・2・4はテーマ殆どなしのセッション的な録音です。
 アートブレーキ―他30代のメンバーを従えて24歳のソニーロリンズがテクニックを披露しています。2曲ぶっ飛ばし、甘い曲を挟んだ後にブルースで落とすという、そんな構成です。
 そして一番驚いたのが別メンバーで挑んだラスト収録の5番。
 ソニーロリンズと演るとモンクも正統派になるのかと思わせるほど普通のモンクが聴けます。

 ソニーロリンズの54年物はこのアルバムと以前紹介しました、マイルスから超破格待遇を受けた「BAGS GROOVE」の2点だけです。
 ハードバップ真っ盛り期の貴重な音源であり、ジャズの勢いを感じることができる録音だと思います。

 がしかし、この録音の後の約1年間、ソニーロリンズは突如ジャズシーンから姿を消します。
 理由は諸説ありますが、飛躍する直前での雲隠れでした。



 雲隠れ中は、こんな日々を過ごしていたのでしょうか。



2013/12/26

BENNY GOLSON'S NEW YORK SCENE ベニー ゴルソンズ ニュー ヨーク シーン ・ THE MODERN TOUCH ザ モダン タッチ / Benny Golson ベニー ゴルソン 、 MOANIN' モーニン / Art Blakey And Jazzmessengers アート ブレイキー アンド ジャズメッセンジャーズ

 観たい映画はたくさんあるんですが、なかなか前に進みません。
 1年に1・2本のペースでしょうか、かなり少ないですよね。
 候補リストだけがどんどん膨れ上がっています。
 そのくせレンタルビデオ屋へ行った後で迷いに迷ったりして。
 名作と言われるものだけは観ておきたいと思っているのですが、まだまだ遠い道のりです。



 さて、今回は2004年公開の映画にも出演していたベニー爺ちゃん若かりし頃の作品です。


BENNY GOLSON'S NEW YORK SCENE
1. Something In B Flat     :1957.10.17
2. Whisper Not     :1957.10.14
3. Step Lightly     :1957.10.17
4. Just By Myself     :1957.10.14
5. Blues It     :1957.10.17
6. You're Mine, You     :1957.10.17
7. Capri     :1957.10.14

1.3 Art Farmer (tp) , Benny Golson (ts) , Wynton Kelly (p) , Paul Chambers (b) , Charlie Persip (ds)
2.4.7 Art Farmer (tp) , Jimmy Cleveland (tb) , Julius Watkins (Fh) , Gigi Gryce (as) , Benny Golson (ts) , Sahib Shihab (bs) , Wynton Kelly (p) , Paul Chambers (b) , Charlie Persip (ds)
5.6 Benny Golson (ts) , Wynton Kelly (p) , Paul Chambers (b) , Charlie Persip (ds)



THE MODERN TOUCH
1. Out Of The Past     :1957.12.19
2. Reunion     :1957.12.19
3. Venetian Blues     :1957.12.19
4. Hymn To The Orient     :1957.12.19
5. Namely You     :1957.12.19
6. Blues On Down     :1957.12.19

Kenny Dorham (tp) , J.J. Johnson (tb) , Benny Golson (ts) , Wynton Kelly (p) , Paul Chambers (b) , Max Roach (ds)



 ジャズメッセンジャーズに参加する直前の2枚です。
 ベニーゴルソンは、サキソフォンプレーヤー兼作編曲者として、一時中断時期はあったものの、20代後半から現在まで現役で活動している大御所です。2004年にスピルバーグの映画(「ターミナル」トムハンクス主演)に重要な役で出演したりと意外な活躍も見受けられます。

 この57年の2枚は、カルテット・クインテット・セクステット・ノネットと4つの編成で録音してますが、全てしっかりとアレンジしているのが特徴ではないでしょうか。
 当時のハードバップ最前線のメンバーを揃えていますが、その頃一般的?と思われるセッション風録音やテーマのハーモニーだけアレンジしてアドリブメインの録音とは一線を画して、しっかりと音楽を作り上げています。

 マイルスが演ったノネットを思い起こしますね。
 私、こういう音作りも結構好きです、何せ中学生の吹奏楽大好きですから。



 そしてこの後、ジャズメッセンジャーズの名作「Moanin'」がベニーゴルソンの音楽監督の下で作り上げられます。
 ジャケット結構来ますね、思わずのけぞりたくなるような威圧感。
 デカくしてみました。


MOANIN'
1. Moanin'     :1958.10.30
2. Are You Real
     :1958.10.30
3. Along Came Betty     :1958.10.30
4. The Drum Thunder Suite     :1958.10.30
5. Blues March     :1958.10.30
6. Come Rain Or Come Shine     :1958.10.30
Lee Morgan (tp) , Benny Golson (ts) , Bobby Timmons (p) , Jymie Merritt (b) , Art Blakey (ds)

 いつもは1・2・3・6の4曲だけ聴いてます、4・5はちょっと変わり種ですもんね。
 2・3の曲の良さ、6のアレンジが個性的で特にイイです。
 そして、当時20歳のリーモーガンが最高のパフォーマンスを発揮しています。




 ところで、

 先に触れた映画「ターミナル」に出てくる写真を紹介しましょう、これイイですよね。
名前を記載してくれた方がネット上におりまして、ちょっと拝借しました。
 タイトルは「A Great Day In Harlem 1958」。
 雑誌エスクァイヤの1958年1月号に掲載されたとのこと。
 ここからストーリーが広がっていく映画なんだそうです。
 未だその映画観てませんが、年末年始の6連休に見たいと思っています。

2013/12/17

BYE BYE BLACKBIRD バイバイブラックバードを演ってみた。

原曲を尊重して切ない雰囲気で演るのが一番いいと思っています。
でも最近はミディアムアップぐらいもイイかななんて思い始めたりして。

BYE BYE BLACKBIRD,1962 / John Coltrane


さあ、ちょっと曲分析っぽいことをしてみたいと思います。
コード進行はこんな感じ。

|| Gmaj7 | Gmaj7 | A-7 D7 | G6 |

| G/B | B♭o7 | A-7 D7 | D7 |

| A- | A-(maj7) | A-7 | A-6 |

| A-7 | D7 | G6 | G6 ||

|| G7 | F#9 | F9 | E7 |

| A-7 | A-7 | A-7♭5 | D7 ||

| Gmaj7 | Gmaj7 | F7 | E7 |

| A-7 | A-7 D7 | G6 | (A-7 D7) ||




4小節毎コメントを付けてみました。


|| Gmaj7 | Gmaj7 | A-7 D7 | G6 |
...GとGのツーファイブなんで、Gメジャースケールですか。
   Gの7thと6thを意識しながらということですかね。

| G/B | B♭o7 | A-7 D7 | D7 |
・・・ここはB♭o7がポイントですかね。
  o7=dim7ということで、1・3♭・5♭・7♭♭=6です。
  その他はGメジャースケールでいいですかね。

| A- | A-(maj7) | A-7 | A-6 |
・・・AマイナースケールにAの7th,6thを加えて。

| A-7 | D7 | G6 | G6 ||
・・・ツーファイブでGメジャースケール。

|| G7 | F#9 | F9 | E7 |
・・・ここがこの曲最大の聴かせどころでしょうか。
  Gから半音づつ下がっていく進行です。
  急に浮遊感ある流れに変わります。

| A-7 | A-7 | A-7♭5 | D7 ||
・・・ツーファイブでGメジャースケール。
  ♭5thに注目。

| Gmaj7 | Gmaj7 | F7 | E7 |
・・・ここが第二のポイントですかね。
  Gから全音下がる進行です。
  ちょっと切ない感じが出せれば成功か。

| A-7 | A-7 D7 | G6 | (A-7 D7) ||
・・・ツーファイブ、Gメジャースケールで締める。




上に書いたのはあくまで基本的な流れなので、次はどう崩していくかが課題。

例えば今の手持ちは_

■ A-7 D7 G6のD7にホールトーンスケール(D E F# G# B♭ C)をあてて、Gに着地させる

■ A-7 D7 G6のツーファイブにヴォイスリーディング(A G# G F# や A G F など半音又は全音下降する音を組み込むこと:詳細は理論専門サイトを参照してくださいね)させる







こんな風にリラックスして演るのが理想です。

BYE BYE BLACKBIRS / Open Lucht Jazz Concert Met Fred Leeflang

2013/12/08

高田馬場ホットハウス

 プロの音を生音で聞きたいと思ってYouTube漁ってましたら、ありましたありました。
 高田馬場にあるホットハウスというライブハウス(その筋の方々には相当有名なトコロなんでしょうね)の映像。
パソコン上なんで当然「生音」ではないのですが、このお店は小さいためマイクなしのカメラ目の前なんで、映像であっても臨場感ある演奏が楽しめます。

2013/12/04

DADDY PLAYS THE HORN ダディ プレイズ ザ ホーン ・ DEXTER PLAYS HOT AND COOL デクスター プレイズ ホット アンド クール / Dexter Gordon デクスター ゴードン

 最近「ワンダフルライフ」という本を読んでいます。
 とある場所のカンブリア紀の化石群から奇妙奇天烈生物が次々と発見されて、それまでの生命進化の定説を全面的に見直さなければならなくなった_というカンブリア爆発当時の化石発見やその解釈にまつわる古生物学の話しです。

 生物進化や宇宙の本は、いつか読んでみたいと思っていました。

 でもあまりに壮大で、普通の感覚じゃ理解できない部分が多く、どうも足を踏み入れることを躊躇していたのですが、ちょっとのぞく程度に見てみたというところでしょうか。
 未知の世界は新鮮で刺激的ですよね。



 さてそれでは、こちら「進化を拒んだ男」の話です。


DADDY PLAYS THE HORN
1. Number Four     :1955.9.18
2. Confirmation     :1955.9.18
3. You Can Depend On Me     :1955.9.18
4. Daddy Plays The Horn     :1955.9.18
5. Autumn In New York     :1955.9.18
6. Darn That Dream     :1955.9.18
Dexter Gordon (ts) , Kenny Drew (p) , Leroy Vinnegar (b) , Lawrence Marable (ds)



DEXTER PLAYS HOT AND COOL
1. Silver Plated     :1955.11.11 or 12
2. Cry Me A River     :1955.11.11 or 12
3. Rhythm Mad     :1955.11.11 or 12
4. Don't Worry 'Bout Me     :1955.11.11 or 12
5. I Hear Music     :1955.11.11 or 12
6. Bonna Rue     :1955.11.11 or 12
7. I Should Care     :1955.11.11 or 12
8. Blowin' For Dootsie     :1955.11.11 or 12
9. Tenderly     :1955.11.11 or 12
Jimmy Robinson (tp 1,3,6) , Dexter Gordon (ts) , Carl Perkins (p) , Leroy Vinnegar (b) , Chack Thompson (ds)





 ジャンキーとしてジャズ黄金期の1950年代を棒に振った男の奇跡の2枚。


 1940年代中頃には、リーダーアルバムもゲストプレイも沢山積み重ねてきたのに、1940年代後半から1950年代全期の12・3年に渡っては、リーダーアルバムはこの2枚、ゲスト10数本程度。


 なんとまあ、この正しいジャズ的落ちぶれよう。



 それでも60年代に復活してヨーロッパで活躍したあとは、念願のアメリカ逆輸入。

 ミュージシャンのみならず俳優もこなすなど、人生後半は若かりし頃を取り戻す活躍をしました。

 そんな人生だったからか、ジャズミュージシャンとして変な方向への進化(フリージャズの事ね)はせずに、あくまでハードバップ人生を貫いたところが大好きなんです。




 独特の完全後乗り奏法とノンビブラートでぶっきらぼうな音、そして時におどけたようなプレイ。
 このスタイルについては好き嫌いが分かれるかと思われますが、ジャンキー前は後継のテナーサックスプレイヤーに大きな影響を及ぼしています。


 
 さて紹介の2枚。

 ジャケットが対照的ですね、ほのぼの系とへろへろ系。

 どちらもいい味出してますが、DADDY PLAYSの方に軍配を上げましょう。
 サックスの描き方がイイですね。
 欲を言えば、もう少し右に寄った方がバランス的に良かったと思いますけど、デザイナーの感覚はこの位置だったのでしょうね。

 そして内容は2枚とも間違いなし。これぞハードバップ!
 実はコンファメーション以外は知らない曲でしたが、スタンダードも沢山入っていたんですね。原曲を探して聴いてみたり、他のミュージシャンの演奏と比べたりと楽しみも広がるってもんです。